先日、住宅建築の関わっている人たちと話をする機会が

ありました。

何気なく「ウッドショック」(輸入材が入ってこない状態)

の話をしてみましたが、初めて聞くという人もいました。

同じ住宅建設業に携わっていてもずいぶんと感覚が違います。

仕事の付き合いからいろんな工務店に出入りしている人によ

るとすでに大阪ではローコスト系の工務店があおりを受けて

倒産しているところもあるということです。

構造材が入ってこないので建てたくても建てられない状況に

なったのかもしれません。

正直「そんな状況にまでなっているのか」と思いました。

当社は、毎月のように大量に新築工事をしているわけでは

ありません。

新築だけでなくリフォームも手掛けています。

また、輸入材は全く使っていません。

ですから、まだ今のところは直接これといった影響はなく少し

早めに材料を発注するようにしている程度です。

ところが、今日お付き合いしている材木屋さんから木材不足

による値上げの通知が来ました。

7月出荷からということなので今着工中の材料をそれまでに

手配するように現場監督に通知しました。

今のところ、値上げの幅は10%から20%程度です。

これは家一軒にすると木材費がそのまま上乗せされることに

なります。

新建材であっても輸入木材を基材にして造っている材料は値上

げの対象になってくるでしょう。

これから見積もり段階に入る物件はこの先さらに価格が上昇する

かもしれないことを加味して見積をすることになります。

ところが、すでに請負契約を結んでいる場合であっても契約書

には「請負代金の変更」という項目があります。

「予期することができない経済事情の激変によって請負代金額

が明らかに適当でないと認められるとき 請負代金の変更を

求めることができる」と明記されていることがあります。

場合によってはそういった対応を取らざるを得ない状況になる

かもしれません。

今以上に大きな影響が出ないうちに収まってくれるといいのですが。