家づくりをしていると「家相」というものが関わってきます。
古来からある家づくりの診断マニュアルみたいなものです。
神主さんに診てもらったところ
玄関は東か南に持ってこなければならない、とか
この位置にトイレは良くない、
台所の水栓やコンロはこの範囲を避けなければならない
といったことを言われます。
これを言われると何も反論できないのですが、どうしてなのか
理由はどこにも書いていません。
前々から気になっていたので家相や風水について書かれている
本を購入しました。
20年ほど前に出版された書籍なのでデータは古いかもしれませ
んが、家相や風水はなにも20年で変わるものではありません。
その中に
「家づくりにおいて家相を気にしましたか」
というアンケート調査では約半数の人が「気にした」というデータ
があります。
冠婚葬祭が派手な名古屋では60%以上の人が「家相を気にした」
と答えています。
奈良県もよく似た傾向があるので同じくらいの人が気にしているの
ではと思います。
ある地域で住宅に使われている新建材の調査のために何件かの家の
平面図を入手したところ同じ間取りの家が数件あったそうです。
同じ工務店が施工したのかと調べたところ、施工会社はそれぞれ
違います。
原因は家相だったそうです。
プランを考える前段階でほぼ間取りは決まっていたようです。
それくらいの影響力があります。
以前機会があって「九星気学」の講習を受けたことがあります。
その時講師の先生が言うにはこの「九星気学」というのは迷信とかでは
なく数百年続いた「統計学」だということです。
私が購入した書籍にも家相は「家づくりの統計学」と書かれています。
単なる迷信もあるかもしれませんが、理にかなった生活の知恵もある
はずです。
いいアドバイスができればまた報告させていただきます。
ちなみに江戸・明治時代の家相の古書によると
「家の床は一尺四,五寸ぐらいを吉とするなり」と書かれているそうです。
現代の家の床の高さに近いです。