リフォームの現場ですが、天井を解体したところ軽天下地
が出てきました。
家の構造自体は丸太が組まれた木造軸組みですから、どこか
のメーカーが一度リフォームしているのかもしれません。
構造材を見ても普通なら寸3という35ミリ角の木材で天井の
下地を組みます。
「軽天」は軽量鉄骨を手掛けているハウスメーカーやフロアー
の広い店舗などで天井や壁の下地として使われます。
当社も以前ハウスメーカーの仕事をしていたので軽天下地は経験
があります。
面積が広いところでは寸3という木を使って組むよりも施工が早い
です。
そして木と違って難燃性ですし、金属ですから木のように捻じれたり
縮んだりしません。
また厚みが0.5ミリ程度の金属の型材ですから軽量で加工が簡単です。
天井は面積が広くなるとクロスで仕上げたときに不陸や影が出やすい
面です。
クロスのパテによる影が出ることもありますが、下地の木が捻じれて
不陸が生じることもありますが、軽天ではそんなことはありません。
メリットはたくさんあるのですが、どうも木造軸組みの家で使うと
違和感があります。
以前のハウスメーカーも軸組が木造だったのですが天井下地は軽天
でした。
施主さんに「木造じゃないんですか」と言われたことがあります。
古民家のリフォームでも使えないことはありませんが、似合わない
でしょうね。
でもメーカーさんだったら使うかもしれません。