古民家の離れ、水回りをリフォームしています。
昔の家は母屋にはお風呂やトイレ、洗面所は設けていない
ことが多いです。
台所はさすがに母屋にありますが、土間に竈が一般的でした。
私の実家もそうでした。
木造の家は湿気を嫌うのでそんな造りになっているのですが、
おかげで家が長持ちしています。
古民家と言っても現代風にリフォームすると当時は使われて
いなかった新建材を多用することになります。
当社では新築もリフォームも新建材はなるべく使わない家づくり
をしていますが、断熱材は新建材になります。
もちろん天然素材の断熱材もあるのですが、性能と価格の点で
こちらを使っています。
それでもこの状態を見るとやっぱり違和感はあります。
古民家の造りに徹して断熱しないという方法もありますが、今の
時代には施主さんの理解が必要になります。
外部の防水シートですが、これも防水のためには必要です。
しかし、土壁に直接板貼りでもおそらく問題ないでしょうね。
昔の家はすべてそのように造ってあります。
仮に雨水が侵入しても土壁の土が吸ってしまいます。
たとえ現代のリフォームとはいっても古民家らしく、土壁と
漆喰と和瓦に自然の木を使ってリフォームしたほうが長持ち
するでしょうね。
断熱や気密は辛抱してもらうことになりますが。
耐震上も平屋ならば土壁と貫で問題なく造れると思います。