リフォームの現地調査に来ています。
築30年といったところです。
トイレの天井ですが、階段下の空間を利用しています。
少ない坪数をいかに有効に使うかとなると階段下でも
トイレならつくれます。
これは今でもある造りだと思いますが、収納にしてしま
うことが多いですね。
在来の浴室です。
このころはまだユニットが普及していなかったようで、
現場で造作して土間と壁はタイル仕上げです。
一番水漏れの可能性が高いところです。
タイルが貼ってあると防水性があるように思われますが、
確かな防水処理はあまりされていないと思った方がいいです。
通称「ラミ天」と言われる天井材です。
ベニヤ板の上に木目のフィルムをラミネートしたもので
これは和室の天井には必ずと言っていいほど使われました。
今はどうなんでしょうね。
しばらくしてから、防火のためかベニヤではなく石膏ボードを
基材にした天井材がよく使われるようになりました。
当社はできるだけ新建材は使わないのでここしばらく使ってません。
和室の段差です。
たた物厚み分だけほかの部屋より少し高くなっています。
これが普通でしたが、バリアフリーでこの段差も今の家では
ほぼありません。
採用されるようになってすぐは和室からの出入りに違和感を
感じたものです。
「和室に入るには一段上がる」「出るときは一段下がる」と
いう感覚が身についてましたから。
「敷居を踏んではいけない」「敷居が高い」「敷居をまたぐ」
といった言葉はだんだん死後となりつつあるかもしれません。