鉄筋探査機で基礎を調べています。
鉄筋コンクリートの基礎か無筋の基礎かです。
基本無筋ではこの基礎の上に耐力壁(筋違や合板)
を造っても耐力壁としては期待できません。
何らかの基礎補強が必要になります。
今日伺った家は鉄筋入りのコンクリート基礎でした。
まずは一安心です。
無筋か鉄筋入りかはだいたい築年数35年位が境に
なっています。
それ以前は無筋が多く、それ以降は鉄筋入りが多く
なります。
現代の家はすべて鉄筋入りです。
図面(筋違が記載されている図面)がないので台所の
床下収納庫から床下を見させてもらいました。
土間のコンクリートが打たれています。
土間から床までの高さも450ミリくらい確保されています。
確認できる範囲で筋違を調べました。
この時代の家は大引の上に根太を並べてその上に床板が直接
貼られています。
床下の断熱材は施工されていませんでした。
根太が直交している壁は筋違が確認できますが、平行に打た
れている面は根太で隠れて筋違は確認できません。
また、木製の束は水平の貫でつながれているので床下に侵入
していくことはできません。
基礎や筋違の調査は耐震のための作業です。
今ではリフォームと言えば耐震は当たり前のようになっています。
しかし、中には耐震は気にしない人もいます。
耐震補強すれば大丈夫でしなければ危険と決めつけることはできま
せんが、明らかな耐力不足ではやはり心配です。
家が無事に残ることが理想ですが、とんでもない地震が来ても避難
する時間を稼ぐことができるだけの補強は必要だと思います。