ウッドショックで木材が値上がりしています。

(木材だけではなくあらゆるものが高騰しているようですが)

とはいっても、当社ではまだ大きな影響を受けてはいません。

あくまでも噂ですが、ウッドショックの影響ですでに倒産して

いるところがあるとか、1軒当たり100万円ほどの減益になって

いるといった話は届いてきます。

日本の木造住宅は6割から7割を輸入材に頼っています。

と言っても、1間の木造住宅に占める木材費の割合は15%くらい

とも言われます。

3000万円の家で450万くらいが材木材です。

単純に2割高騰すれば90万上がることになります。

すでに契約していれば、施工者側がこれを負担することになるかも

しれません。

請負契約書では大きな価格変動が生じた場合、請負金額の変更を申し

出ることができるとはなっていますが。

 

 

 

 

 

 

 

 

従来から国産材を使っているところも当然影響は受けますが、その度合

いは少ないようです。

これは取引上の付き合いもあります。

大手が流通ルートを確保しているのと同じです。

 

当社は他の会社に比べて木材の割合は高いです。

構造材においても輸入材は使いませんし、床板や建具も新建材ではなく

杉や桧を使っています。

 

 

 

 

 

 

新築の事例ですが、木を多用しているといっても古民家などに比べれば

少ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは伝統工法で造らせてもらった家ですが、明らかに木の量が

多くなります。

化粧梁や天井に板を貼ることでもずいぶんイメージが変わりますが、

やっぱり日本の家は真壁か大壁かで大きく変わるように思います。

柱が見えているか壁で隠れているかです。

個人的に真壁の家が好きなのですが、柱を見せるとなると節の少ない

きれいな木(無節)が前提になります。

集成材なら比較的安価ですが、無垢の木となると1本当たりの価格が

5倍くらいになります。

私は別に節があってもいいと思います。

しかし、真壁に使う柱は無節でないと という固定観念があります。

年配の方ほどそう考えます。

和室の間隔があるのでしょうね。

この木の等級によって材木代が大きく変わります。

昔の家はどんな木を使うかが重視されましたが、現代はほとんど(全く)

見えなくなってしまうので樹種や木の等級など家づくりには関係のない

ことのようです。

自然乾燥材、機械乾燥材、1等材、無地、集成材、輸入材 どれを使って

も家づくりはできます。

木造住宅と言っても本当は多種多様なんです。