玄関収納ですが木製建具が吊り込まれました。
洗面所ですが造作の収納も引き出しや建具が入るとずいぶん
雰囲気が変わります。
上の写真はどちらも杉の木を使った建具ですが、杉の赤味で
そろえてもらっています。
杉の木は赤と白は入り混じった「源平」と言われる木が多く、
そのほうが採りやすくて安価です。
今の若い人は杉は白くても赤くてもわからないかもしれません
が赤味というのは杉の中でも高価な部分です。
シロアリや腐朽に強くて一部の地域では土台にも使われます。
「源平」というのは字の通り源氏と平氏のことで源氏が白旗
平家が赤旗を掲げて戦ったことに由来しているといわれます。
2階のクローゼットの戸襖です。
1本の大きさが幅1間(1.8m)、高さ2mあります。
「どうやって2階まで上げたのか」
窓からでしょうか。現場監督に聞いてみます。
木製建具はある程度の大きさまで自由に造ることができます。
しかし、あまり大きな建具になると完成時にその部屋まで持
っていけるかを確認しておかなければ吊り込むことができな
くなります。
以前も大きな建具を製作したのですが、吹抜けからしか上げ
ることができなかったことがあります。
吹抜けがあったからよかったものの。
両引き分けの掃き出しサッシですが、木製のガラリ建具が吊り
込まれてました。
戸袋も木製ですから、閉じたときはきれいでしょうね。