調査で伺った倉庫の天井です。

洋小屋組みと言われる小屋の組み方です。

一般的にトラスという組み方です。

斜材を使うことで材料に圧縮や引張の力がかかるだけで

曲げの力がかからない組み方で長いスパンを柱なしで造

ることができます。

写真でもわかるように8m近い距離を飛ばすことができて

います。

8mもの梁材もよくあったものですが、こんな細い木材で

組むことができます。

ある意味素晴らしい技術ですね。

広い空間が必要な倉庫には最適な組み方です。

 

 

 

 

 

 

和小屋組と言われる梁と束と母屋といった水平と垂直の部材で

組む方法ではこんな長いスパンを柱なしで組むことはできません。

せいぜい4mから5mでしょうか。

しかも先ほどのトラスの屋根は和瓦が載ってました。

和小屋では4mのスパンでも8寸から1尺くらいの太さの梁が必要

になります。

いくら大きな材を使っても自重で経年変化によってたわみが生じます。

伝統工法も素晴らしいですが、洋小屋のような技術も素晴らしいと思

います。