伝統工法の家です。
今日は、基本設計をしていただいた松本先生の
検査を兼ねての現場打合せでした。
定期的に写真を送って確認してもらっていても
先生自身、現場を確認してみないとわからない
ことがあります。
在来工法の家ならば、社内で軸組、構造などは耐震等級
も含めてすべてできます。
実際それをもとに材木を発注して大工さんに刻んでもらっ
ています。
しかし、伝統工法となるとこの軸組は難しいです。
施工してみて何となくわかる部分はありますが、一から軸組
を考えるのはもっと経験を積まなければなりません。
先生いわく「奈良県という地域なんだからもっとこのような
伝統工法の家を普及させてほしい」
他府県から見るとやはり奈良はどこか違うようです。
古都のイメージが強いんでしょうか。
私は奈良県古民家再生協会も兼ねています。
「奈良は古民家もたくさんあるんでしょうね」と言われます。
しかし、古民家の残棟数はどこもそんなに違いはありません。
設計士、建築家と言われる人の仕事は勉強になります。
と言っても私はそれほどたくさんに人を知っているわけ
ではありません。
今までも数えるほどしか仕事はしていません。
しかし、それぞれ得意分野があって何でもできるという
人はいないと思います。
この家のように特殊な構造を考える先生もいれば、意匠重視
で構造は構造計算専門の人に任せるというひともいます。
また、デザインも和風が得意な人、モダンなデザインが得意な
人というようにおそらくその先生の好きな構造、デザインに
なります。
初めて家づくりを考える人の中には、工務店を主に検討する人
もいればハウスメーカーしか行かない人、設計士さんにお願い
する人と別れます。
設計士さんならどんな家でも設計してくれるとは限りません。
上記のように得意分野があります。
考え方や理想とするイメージが近ければうまくいきます。
それからその設計士さんとの相性でしょうね。