緊急事態宣言が発令されました。
例のごとく、いろいろと批判があります。
私たちではわからないいろんな事情があるのでしょう。
「遅い」という意見が一番多いようですが、
今となっては「今」が一番早いのでどうしようもありません。
ただ「今までと変わりません」では緊急事態の意味がありません。
あとは、各個人の自覚に任せるということなんでしょう。
リフォームの調査に来ています。
リフォームの事前調査で時々見かけますが、玄関や勝手口の木が
土間に差し込まれていてそこから腐ってきています。
シロアリの影響もあると思います。
木の木口から水分を吸い上げてこのようになります。
最近の家ではシロアリの被害はめったにみられません。
普通はお風呂や洗面所、台所に発生すると思われますが、それも昔
のことで今では玄関や勝手口に発生するようです。
水回りは設備機器がよくなって水が漏れたり広がったりすることが
なくなりましたが、玄関や勝手口は外から水分を持ってはいること
が多いので時折発生します。
こちらはある古民家です。
古民家と言われる昔の家の玄関は入り口に木の敷居がついています。
不思議と長持ちしています。
この家などは100年近くたっています。
木の敷居と言っても土間(石)の上の載った状態であまり湿らないん
でしょうね。
かりに濡れてもすぐに乾いてしまうからかもしれません。
たまにリフォームされてこの敷居が取られていることがあります。
段差が邪魔だったんでしょうね。
段差をなくそうとすると敷居を埋め込んでしまうことにもなります。
それもできないので取ってしまうことになったのでしょう。
しかしこれは敷居であっても古民家のような造りの家では大事な構造の
一部です。
柱の足元が開かないように、そして四角い枠で構造をなしているものです。
どうしても撤去しなければならないときはそれなりの補強が必要になります。
昔の家には現代の家づくりにはない構造になっています。