庇を造っています。
1間 1.8mくらいの長さですが、現代ではあまり造らなく
なりました。
縁側などの軒下で寛ぐようなことはしなくなったからかも
しれません。
また、縁側自体がない家がほとんどです。
敷地や坪数の加減でそこまで造れないという理由もあると
思いますが、プランの打ち合わせをしていてもあまり要望は
ありません。
どこかの大学で学生に「家の中でどこが一番印象に残っているか」
というアンケートを取ったところ「縁側」という答えが多かった
そうです。
たぶん、田舎に帰ってそこで体験したのではないかということです。
それくらい珍しくなっているのかもしれません。
土台というかこれは根固めという部材ですが、ところどころ欠き込み
が造ってあります。
これは「根太ほり」という加工でここに根太(床板の下地)を取り付
けます。
今ではほとんどされていない加工です。
平らな土台の上にそのまま直接根太を釘打ちするのが普通です。
欠き込みに取り付けることで捩れが起きにくくしっかりと固定されます。
また、根太という材料自体も使わない造り方もあります。
大引の上に直接合板を打ち付ける方法です。
今ではこの方が多いかもしれません。
仕事も早いですから、いかに能率よく造るかという点でそのような工法
も考え出されています。
しかし、古民家など昔の家のリフォームをしているとこの根太堀りは
普通に施工されています。
伝統的に木は組み合わせて造るものだったんでしょうね。