リフォームの現地調査に行った時の床下です。
ずいぶん低いです。30センチ位でしょうか。
こちらは古民家を改修させてもらった時の写真です。
石場建てと言われる造りですが、昔の家はこのように
床下は高かったです。
風通しを良くするためです。
風通しがいいと、シロアリの被害や腐朽といったことが
起きにくくなります。
基礎もないので外部とはそのままつながっています。
害獣除けのために板でふさがれていることもありますが。
こちらは現代の家です。
基礎の地面からの高さは40㎝以上と決められています。
土間のコンクリートもほぼすべて打たれています。
古民家ほど古くなく、コンクリートの基礎が普及しだした
頃の家の床はなぜかみんな低いです。
基礎で家が浮いているのだから高さは気にしなかったのかも
しれません。
また低いほうが施工費も抑えられたでしょう。
しかし、今となってはこの低い基礎は家の寿命、特に土台や
柱の根元が腐りやすい原因になります。
地盤がいつも乾燥していれば問題ないですが、そんなわけに
もいきません。
ところが、現代の家 基礎の高さを確保して木部を湿気や水撥
ねから守るようにしていますが、これは家を長持ちさせるためです。
劣化対策です。
古民家は地面の上に石を置いているだけでその上に使や柱が建っ
ています。
地面からほんの10センチ位のところに木があります。
でも築100年位の家はたくさんあります。
地盤の条件がいいところなんでしょうか。
それもあると思いますが、家としての特徴としては軒が長いから
ではないでしょうか。
軒が長いと雨がかかりにくくなります。
地面も家の周りは濡れにくくなります。
軒の短い家が増えましたが、やっぱり長いほうが家にはいいと
思います。
軒が長いと夏の日射も遮ってくれます。