家の床下の断熱と言えば基礎断熱もありますが、
一般的には根太や大引の間にスチロール系の断熱材
を挟み込みます。
しかし根太の間に入れる断熱の場合、隙間ができやすく
気流止めの処理がしっかりできないこともあります。
そこで、今回試しに床下吹付けの断熱材を施工してもら
いました。
作業車は2トントラックで荷台の中には材料がドラム缶に
入っているようでコンプレッサーも積んでいます。
床下に潜るところです。
つなぎ服にマスクという姿ですが、服には吹き付けの断熱材
がたくさん付いています。
作業自体も大変そうですが、何より養生が必要です。
吹付け後の床下の様子です。
ウレタン系の断熱材でかなり膨張するので隙間なく施工できます。
根太も見えなくなっています。
厚みは10㎝くらいでしょうか。
床下に入るための点検口の裏側に吹き付けたところです。
ノズルからは混合された液体が噴霧されるだけですが、
あっという間に写真のように発泡します。
すごい膨張率です。
いろんな断熱の方法がありますが、隙間なく施工できると
いう点では優れた断熱施工だと思います。
ただ、材質がウレタン系という点がやや気になります。
また通気性はあるようですが、材料を完全に包んでしまう
という点も気にはなります。
どの断熱材も一長一短あるようですが、床下に人が入れる
だけの空間があれば床をはがすことなく断熱施工ができる
という点ではいい断熱施工だと思います。
実際、施工の依頼が多いそうです。
冬の寒さは床からの冷気がかなり影響しています。
暖房すれば空気は上昇します。
天井や屋根の断熱に少しでも隙間があればそこから熱は逃げます。
その逃げた分だけ床下から空気を吸い上げようとします。
そこに隙間があれば冷たい空気が流れ込みます。
断熱には気密が大事です。