先日現地調査に伺った家の押し入れです。
築80年位の家ですが、この頃の家の押し入れは
漆喰が塗ってあります。
他の部屋も左官仕上が多いですが、押入の中も漆喰です。
やっぱり押し入れの中は湿気が溜まりやすいからこのよ
うな仕上げにしているのだと思います。
大事なものを収納するところなんですね。
今では、新建材やベニヤが多いかもしれません。
あまり環境のがいいとは言えません。
特に押し入れは部屋の北側や隅っこに設けられますから、
なおさら湿気が溜まりやすいところです。
大事なものを収納するのですから、部屋よりも環境がよくなる
ような工夫が必要かもしれません。
その点では昔の家の方がよくできていると思います。
こちらは当社が造っている押し入れです。
クロスを貼ることもありますが、ほとんどが杉の羽目板貼りです。
木の香りもすれば多少の湿気は吸収してくれます。
押入が湿気やすいのは設けられる場所によるところが大きいです。
北側の外壁に沿った場所など寒いところが多いので湿気やすくな
ります。
気温が低いと同じ湿度でも結露を起こします。
気温が下がることで相対湿度があがるから起きることです。
たまには開放して部屋と同じ温度にしてあげると結露は防げます。