リフォーム物件の現地調査に来ています。
床下に潜ろうとしたのですが、地面から土台の下端
の間隔が30㎝もなく潜る気になりませんでした。
途中で詰まりそうです。
しかし、床下専門の業者が入ったらしく「ブレスシート」
という名の細かい石が詰められた袋が敷き込んであります。
どうやらなんとか行けるところだけ敷いたようです。
換気口にはお決まりの床下換気扇がついています。
このブレスシートなるものがどんな効果があるのか知りま
せんが、めくってみると湿気が溜まって地面が濡れています。
逆効果のような気もします。
又お決まりで、基礎の一部が破壊されていました。
写真はやめておきます。
こちらは小屋裏です。
小屋裏は大変きれいです。
雨漏れの跡もありません。
屋根の瓦は古く見えたのですが、野地板はずいぶん新しい
感じがします。
天井裏には断熱材はありません。
外壁の面ですが、ここにも断熱材はありません。
床下の含めた全くの無断熱の状態です。
筋違の頭が見えています。
既存の建物で図面がない場合、筋違の入っている位置を確認
するには床下に潜るか、屋根裏を確認するしかありません。
デコボコのついた壁材はラスボードという左官仕上の下地に
使われるものです。
最近は、普通の石膏ボードに仕上げることができる左官材料が
普及しているのでめったに使われることはありません。
これくらいの築年数の家では断熱材が入っていない家は時々
あります。
年数的に「ひょっとして土壁の家かも」とも思いましたが、
土壁ではありませんでした。
断熱材はグラスウールがよく使われましたが、当初は施工方法も
あいまいでよく壁体内結露を起こしました。
ですから、断熱材は入っていないほうが通気性がよくて躯体は
結露などで損傷することなくきれいです。
中古物件のリフォームはよくあります。
しかし、実際解体してみないとわからないことが多いです。
事前調査では見れる範囲で確認するしか方法はありません。