最近お引き渡しをした家のトイレです。
便器は各メーカーさんがいろんな機能を付けています。
「ここまで必要か」と思う機能もたくさんあります。
数年前に老夫婦の家のウォシュレットの取り換えをさせて
もらいました。
私は担当していなかったのですが、「不具合がある」と
いうので伺ったところいろんな機能がついているがため
に誤操作をしてしまうようでした。
高齢になると指も思うように動かないことがあります。
洗浄の操作をしただけのつもりが隣の操作ボタンに触って
しまい、便座のヒーターのスイッチが切れたりといったこと
が起きていたようです。
高齢の方にはもっとシンプルな機能の付いたトイレを提案
すべきでした。
そしてトイレの手洗い、写真のようにカウンターの上に陶器
の手洗い鉢がついています。
当社ではよく造る手洗いですが、インスタなどを見ていると
たくさん採用されているようです。
この手洗い鉢を使った手洗いは10年以上前に当社がモデル
ハウスを建てたとき設計士さんが提案してくれたものですが、
当時はほとんどなかったと思います。
トイレもこんなふうに飾ることができるのかと感心したもの
です。
手洗いと言えばトイレ自体にも手洗い付きのものがあります。
私はあれで十分ではないかと思います。
節水タイプのトイレが増えましたが「手を洗った水を洗浄に使う」
こんな節水はありません。
しかし、手を洗うために手を伸ばさなければならない、手を洗う
にはボウルが小さすぎるといった不便さはありますが、この辺り
を改良できないものかと思います。
とはいっても、トイレは一人になれる空間ですからそこくらいは
贅沢をしてもいいのかもしれません。