こちらは新築の家です。
もうすぐ完成です。
リフォームの仕事が増えて新築の工事が減ってきています。
これも時代の流れでしょうか。
個人的にはリフォームという工事はいいことだと考えています。
今あるものをできるだけ長く活用すれば空き家も少なくなります。
日本には「新築信仰」という風潮が強いです。
誰しも新しいものが好きですから、仕方ないことです。
そしてそれに呼応するように事業者は新築を供給します。
事業者は仕事がないと続けていくことができません。
空き家が増えている現代では喜ばしい現象ではありません。
この仕事をしながらもどこかで歯止めをかけないといけないのでは
と思います。
話は変わりますが、仕事としては新築の方が楽です。
決まった仕事を進めることで、多少の変更があっても先が読めます。
一方リフォームは仕事に取り掛かってはじめてわかることが多いです。
事前調査にも限界があります。
工務店もリフォームを手掛けるところが増えてきましたが、新築しか
しないところもありました。
私が思うに「新築しかできない」というのが正直なところではないか
と思います。
新築に比べるとリフォームという仕事が大工さんにとっても現場管理者
にとっても難しい仕事です。
原価管理も難しいです。
想定外の仕事が発生することがあります。
経験を積むごとにこの想定外が少なくなります。
大工さんもプレカットや既製品を組み立てるだけの仕事をしてきた人では
対応できません。
キッチンの後ろのカップボードです。
既製品よりも造作することが多くなりました。
自然素材を使った家づくりにはこちらの方がしっくりします。