リフォームで大工工事がもうすぐ終わるころです。

何でもない石膏ボードを貼り終えた壁です。

写真ではわかりにくいですが、ビスというネジ状の

もので石膏ボードを下地の木に取り付けています。

今ではこのボードをビスで止めるのは当たり前のよう

になっていますが、20年前、30年前ではビスが使われ

ていなくて、釘やタッカーと言ってホッチキスのよう

なものがたくさん使われていました。

釘やタッカーに慣れてしまうと作業が楽なのでこれを

ビス打ちに変えるにはかなり粘り強く大工さんに指示

しなければなりませんでした。

釘やタッカーを使うと作業は楽なのですが、ネジと違

って押し付ける力がないので石膏ボードと下地の木と

がしっかりと付かないことが多く、仕上がってから壁や

天井を抑えるとボードが沈んで釘が浮いてくるようなこと

もありました。

これも職人さんにより差がありましたが、誰が施工しても

同じ状態にするにはやはりビスが一番確実です。

一時期はビスで石膏ボードを留めているだけで施主さんが

喜んでくれたこともあるくらいです。

壁をしっかり固定するという意味もありますが、石膏ボード

は耐火ボードとも言われて火災の時に延焼を防いでくれるも

のでもあります。

延焼を防ぐにはボードがしっかりと壁に固定されていないと

役に立ちません。

石膏ボードは火災などの高温にさらされると破裂のような現象

を起こします。

少しづつ崩壊していきます。

それを一定の時間、延焼を防ぐ壁としての役目を果たすためにも

ボードを止付けるビスの本数も決められています。

準耐力壁として素養する場合も本数は決められています。