今日は、「伝統的構法のための木造耐震設計法」の
出版報告後援会に参加してきました。
これはテキストに掲載されていた写真です。
2007年に起きた能登半島地震の前後の写真です。
どう見てもアンバランスな門は残って、奥に建っていた本堂
が倒壊しました。
門の方は地震時に柱脚が滑って地震の力がまともにかからず
倒壊を免れたようです。
ご存知のように古民家や寺社・仏閣は石場建てと言って石の上
に柱が載っているだけで固定されていません。
それが幸いしたようです。
別の建物ですが、実大振動台実験で柱脚の状況がビデオに
映されていましたが、かなりな勢いで柱が石(コンクリート)
の上を移動します。
この力がまともに建物に伝われば倒壊しても不思議ではないと
感じます。
また、壁が家の一部にしかない不安定そうな建物でもこの伝統構法
の造りでは振動台実験においても倒壊はしません。
今日は300人以上の人たちがこの公演に参加していましたが、
少なくともこれだけの人たち(主に構造設計に携わる人)がこの
伝統構法を何とか広めようと模索しているようでした。
当社も何とか、その一端を担えればと取り組みを検討しています。