4間取りの和室のある古民家です。
しばらく使われていなかったのですが、リフォームして使うこと
になりました。
荷物がたくさん置かれていたのですが、不同沈下を起こして床や
柱が傾いていました。
畳や床板、根太を撤去しました。
通気も悪かったのか大引も白アリの被害にあっています。
不同沈下の原因は石場建て(石の上に柱が立っている)の石が沈下
したのではなく、柱の根元が腐って沈下していたようです。
ジャッキを使って持ち上げました。
屋根の瓦の葺き替えもあったので瓦をおろした状態で行っています。
瓦や土の荷重がかかっていると簡単には上がってくれません。
柱の傾きもあったのですが、不同沈下を修正すると柱の傾きも治った
ようです。
オートレベルです。
この機械は便利です。
水平と垂直を赤いレーザー光線で表してくれます。
今ではほとんどの大工さんが持っています。
不同沈下はこのような古民家ではよく見受けられます。
修正するには写真のように床を解体する必要があります。
部分的でも可能ですが、大引や根太なども傷んでいることがあります。
普通古民家の床下は通気がいいのですが、動物などが侵入しないように
外部がふさがれていることがあります。
これをすると通気が悪くなります。
現代の家ではコンクリートの基礎に土台がアンカーボルトで固定されて
いるので簡単にジャッキアップはできませんが、石場建ての家は比較的
簡単です。