日本の家は木造軸組み工法という造りの家がほとんどです。
柱という垂直の部材で梁や桁といった水平部材を受けて
構造が成り立っています。
この組み方にはこうでないといけないという決まった形は
ありませんが、上の加重を支えるためには柱の間隔が狭け
れば細い梁でもいいですが、柱の間隔が広くなればなるほど
大きな梁材が必要になります。
屋根を支える母屋も同じ考えです。
屋根に乗せる材料が重ければ(瓦など)垂木は母屋は大きい
ものが必要になります。
反対にガルバのように軽い屋根材では細い垂木や母屋でも大丈夫
です。
母屋は下で受けてくれる梁が一定の間隔に入っていればそれほど
大きな部材は必要ありません。
またそのように軸組をします。
写真は今回リフォームさせてもらっている家です。
1階の天井を撤去したので2階の床下や下屋の部分が見えるように
なりました。
意外に思ったのは母屋を支える梁材が細くて2階の床を支えるのに
使うくらいの大きな母屋が使われていることです。
母屋というよりも梁のような大きさがあります。
母屋を受ける梁または柱の間隔がかなり広くなってしまい、大きな
母屋を使わざるを得ないようになったのかもしれません。
木造軸組みはいろんな間取りに対応できる柔軟な構造でもあるという
ことです。