「二人の商人」というお話です。
ある国の商人と他国の商人が重い商品を背負って
険しい峠道を登っていました。
途中、木陰に荷物をおろして休んでいるとひとり
の商人が汗を拭きながら、「この山がもう少し低い
といいんですがね。世渡りの家業に楽なことはあり
ません。けれどもこうも険しい山を登るのでは行商
をやめて帰りたくなります」
これを聞いたもう一人の商人が「あなたがつらいの
も私がつらいのも同じです。けれども私はこの山が
もっと高ければいいと思っています。
そうすればほかの商人は途中で帰るでしょう。
その時こそ私は一人で山の彼方に行って思う存分商売
をしたいと思います。この山がまだまだ高くないのが
残念です」
世の中には手間暇がかかる割に儲からない仕事はたくさん
あります。
それはその仕事のデメリットではありますが、参入障壁に
もなっています。
今日は上棟式でした。
大工さんが墨付け・手刻みして造った家です。
無事に棟が上がって施主さんも実感がわいてきたことでしょう。
本日はおめでとうございます。