リフォームの現場で床を解体しています。
ここだけ見ると古民家特有の伝統的な作りで石の上に
直接柱が建っています。
石場建てという造りです。
大引を支えている束には空洞コンクリートブロックが使
われていますが、これは時々あります。
それほど大きな荷重がかかることはないので特別問題ない
ですが、やっぱり石かコンクリートブロックの方がいいです。
根太は角材ですが、大引は丸太が使われています。
床の解体が終わったところですが、外周部と間仕切りには
コンクリートの布基礎が施工されています。
伝統的な造りなのか、在来工法で造られたのかどちらとも
言えない状態です。
築50年から60年くらいの家では時々このような造りの家
があります。
石の上に立っている柱もあれば基礎に土台が緊結されて建てら
れている柱もあります。
耐震補強する場合、どちらで検討するべきか迷う家です。
少なくともコンクリートの基礎で固定されている柱があれば在来
で検討するべきという考えと限界耐力計算を得意とする人からす
ればそちらで検討すべきという意見もあります。
なるべく、現況を損なわず施工費を抑えられる方法で検討します。