リフォームの現場です。
小屋裏には御幣が残っていましたから、築年数ははっきりわかりま
すが、築60年くらいです。
今も当社では新築時には上棟式もしますし、御幣も上げていますが、
ハウスメーカーさんはどうでしょうか。
以前にハウスメーカーの仕事をしていたことがありますが、上棟式
も御幣もない現場はありました。
メーカーさんは書類がきっちりしているので築年数がわからなくなる
ことはありません。
いろんな古民家のリフォームをしていると構造材も築年数と農家さんかそう
でないかによって違いがあります。
60年くらいなら小屋裏には丸太が使われていても2階の床にはめったに大きな
丸太が使われていることはありません。
それ以上古くなると1階の天井にあたる部分に大きな丸太が使われていること
が多いです。
構造材は大きいに越したことはありませんが、白アリの被害や雨漏れがなけれ
ば100年を超えても大丈夫です。
例によってこちらの家も梁に根太欠きがしてあります。
当時はこのように梁を欠き込んでそこに根太を差し込んでいることが多いですが、
その後、梁は欠き込まずに梁の上に打ち付けるようになっています。
根太欠きをすると手間はかかりますが、なるべく釘に頼らない造りだったようです。
欠き込んで根太を固定すれば根太のねじれを抑えることができますし、そういった
力がかかることで接合部が頑丈になります。