古民家を改修したカフェやレストランそして住居などがあります。

調べてみると古民家再生やリノベーションはいろんな工務店が手掛

けています。

しかし、古民家はどうやって探すのか、地震は大丈夫なのか、リフ

ォームするにもどこに頼めばいいのか、一般の方にはわかりません。

また、親から継いだ実家があるけれどもどうすればいいのかわから

ないということもあります。

実際、古民家再生を調べてもきれいな施工例ばかりで、いいことしか

伝わっていないかもしれません。

今日、あえて古民家を購入してリフォームして暮らしている方とお話

をしました。

古民家で暮らしたいけれども何をどうしたらいいのかわからなかった

そうです。

購入しようとした時は廻りからは全面的に反対されたそうです。

でもどうしても古民家に住みたかったそうで、地元の工務店さんに頼ん

でリフォームしてもらったそうです。

しかし、今は満足されています。みんなにいい家だといわれるそうです。

現代の家と違って古民家には独特の雰囲気があります。

また、間取りも昔の生活様式に合わせて造られています。

どこがいいのかと言われても説明しにくいものですが、私などはそのよう

な家で育ったので古民家のいいところも不便なところもわかるような気が

します。

古民家は基本、水を嫌う造りになっています。

それが家として長持ちする秘訣でもあります。

台所は床が土間であったり、浴室やトイレは本屋とは別棟になっていること

が多いです。

この造り方は寺社や仏閣と同じです。

寺社・仏閣がなぜ長持ちしているかというと建物の中に水回りがありません。

しかし、この造り方は現代の生活様式にそぐいません。

その家で暮らすならば、その不便さを我慢するか新たに生活しやすい導線に

変えて本屋の中に持ってくるかになります。

また、古民家は暗くて寒いというイメージがあります。

確かにそうです。リフォームで多少の改善はできますが、現代の家のようには

いきません。

しかし、この寒さは今日来られた方もおっしゃてましたが、相対的なものです。

今までマンションのような高断熱の中で暮らしてきた人がいきなり古民家に住む

とそれは寒いです。

しかし、そうではない家で暮らしてきた人にはさほど寒いとは感じないかもしれ

ません。

高断熱の家に住んでいる人にとって冬に室内で吐く息が白くなるなど想像できません。

当社も何軒が古民家のリフォームをさせてもらいました。

勘違いしやすいのが若い人です。

いいところだけを見て購入してしまう傾向があります。

しかし、「古民家とはこういう家ですよ」ということを十分わかってもらった上でない

と後悔することになります。

割と年配の方はそうでもありません。そのような家で生活をした経験があるからだと思

います。

寒さ対策をしても「現代の家に比べて寒いですよ」と説明させてもらってもいざ暮らして

みると「思ったよりも暖かい」と言われます。

古民家のいいところ、今では使われないような大きな木が使われている、現代の家を新築

するよりも長持ちするかもしれない といったところでしょうか。

反面、家に合わせた生活が必要になるかもしれません。