NHKの人気番組で「ボーっと生きてんじゃねー」
というのがあります。
私はこの番組をあまり見たことはありませんが、
面白いネタを取り上げているようで、意外と知ら
ないこともたくさんあるようです。
ところが、このボーっとしている時は脳が働いて
いないとか注意力が欠けているとされがちですが、
ボーっとすることにもメリットがあるそうです。
実は、集中している時よりもボーっとしている時
の方が脳の広範囲が活性化しているという研究結果
があります。
その研究によると読書をしたり計算をしたりしてい
る時の脳のエネルギー消費量に比べてボーっとして
いる時の消費量は15倍ほどあるのだそうです。
このボーっとしている時に脳内では記憶の整理や定着
が行われているということです。
ですからボーっとする時間がないほど忙しくなると物忘
れを起こしやすくなるのだそうです。
「マインドフルネス」といわれる瞑想治療法はボーっと
する方法を医学的に研究して定義づけたものです。
この瞑想は座禅を組んでしなくても散歩やウォーキング
などのリズム運動でも脳の活性化につながるといわれて
います。
ただ、ずっとボーっとしていればいいわけではなく、ボー
っとする時間と集中する時間のメリハリが必要で、定年後
にずっとボーっとしていると認知症のリスクが高まります
のでくれぐれも注意を。