庭の工事をさせてもらっています。

なるべく今あるものを使っての工事です。

瓦や石、植木もそうです。

要らなくなったものを撤去して整理するだけでも庭は

生き返ります。

石や植木は処分すると処分費がかかります。

劣化したりするものではないですから、何度でも再利用

できます。

家のリフォームも同じです。

今あるものを使って新しくするという点では同じです。

これは私の家なのですが、柱や土台など取り外しても使える

ものは使うようにしています。

在庫してある木材も多少の欠損や傷があっても使ってもらいます。

お客さんの家では、古い木や欠損のある木を使うことはできませ

んが、自分の家ですから問題ないと判断すれば使いますし、在庫

整理にもなります。

 

私がこの業界に入ったころは、基礎工事に先立って丁張と言って

基礎の高さや間仕切りの位置を出すために貫板を使っていました。

この貫板も床下の根がらみや小屋裏の筋かいなどに使っていました。

そうすれば現場に搬入した木を捨てることなく使うことができます。

他にもこのような仮設に使った木は利用したものですが、いつ頃

からか「古い木」を使ってもらっては困るという風潮になりました。

確かに施主さんにとってはどんな木材でもお金を出しているのだから

「新しい木を使ってもらわないと困る」と言われて当たり前です。

しかし、今ではこれが古材と言われるものなら使いたいという人が

います。

また、古い木でも削って仕上げることができれば新しい木になります。