モーグルによる床下診断をしています。

今回の家は床下の空間が広く、地面も固く締め固められていました。

昔ながらのシロアリ対策で地面を固めると白アリが繁殖しにくくな

るそうです。

換気口は少なめでしたが、床下換気設備が付いていたせいかよく乾燥

しています。

今では家の床下が地面になっている家はほぼありません。

防湿の土間コンクリートやべた基礎といって底板全体が基礎になって

いる家がほとんどです。

家に湿気が上がるのを防ぐためですが、実際はその下で湿気がたくさん

たまっていることになります。

例えば庭にビニールシートを広げてしばらくしてから取り除くと地面が

濡れていることがあります。

それと同じです。

それゆえ、防湿のコンクリートは必要ないという人もいます。

床下の地面が周囲より高ければ、自然と乾くものだというのが理由です。

何より地面が呼吸できなくすることの方が不自然だということです。

床下の画像が送られてきます。

プロジェクターで映していますが、かなりズームアップすることができ

て木材に発生するカビの具合も見ることができます。

前回、診断させてもらったときは偶然、給水管からの水漏れを発見する

ことが出来ました。

人では進入できないような狭い床下も入っていくことができるのですが、

基礎などで仕切られているとそこから先に進むことができません。

時々見かけるのが、シロアリ業者さんが入った後で防蟻処理をするため

に基礎を壊して進入していることです。

処理するためには仕方ないことかもしれんせんが、大事な構造ですから

あまり気持ちのいいものではありません。

施主さんと一緒に床下を確認できるのもいいところです。

モーグルの操作自体は慣れが必要です。

本体が見えないものですから、慎重に進めていかなければなりません。

ただ、便利なものでどのあたりにいるかを確認できる感知器もあります。

たまに、動けなくなって人が入って引き揚げるということもあるようです。