天井に杉の羽目板を貼って仕上げています。
最近よくある仕上げです。
他にも天井に石膏ボードを貼り上げるなどという仕事は
今の家では普通です。
しかし、ある設計士さんが実際に大工さんが現場でこの
仕事をしているのを見てその大変さに驚いて「この仕上
げはやめようと思った」と書かれていました。
私も当然のように天井にいろんなものを貼りつけるのは
当たり前の仕事のように思っていました。
でないと現代の家は成り立ちません。
確かに材料を支えながらそれを天井の下地に打ち付けるの
は大変な仕事です。
そこで、昔の家を見てみると竿縁天井のように天井板を支
える下地をしてからその上に天井板を置いていくという
仕上げがあります。
これならば、材料を支えながら仕上げを打ちつけるということ
はなく、竿の上に置いて仕事ができます。
普通の姿勢で行える作業であり、下から材料を打ちつけるより
下地の上に置いた方が安全と言うことです。
また、そういった仕上げをしないという2階の床の裏がそのまま
見えている仕上げもあります。
今でこそ、天井に石膏ボードや羽目板を貼る仕上げが普通に
なっていますが昔は無理な仕上げはしなかったようです。
こうすれば下地になる部分も見えるのでいい加減な仕上げは
できません。
家の造りはいろんな見方があるものです。