リフォーム工事をしているといろんな構造の家があります。

上の写真は一般的な在来工法の家です。

この造りの家が一番多いです。

リフォームにも対応しやすく、補強も比較的簡単です。

こちらはツーバイフォー工法といわれる枠組み壁工法です。

構造用合板で家を箱状にして構造を保っている家で、軸に

なる柱などはありません。

ツーバイといわれる規格の木材を重ね合わせて釘で固定して

いく造りです。

写真でもわかるように釘があちこちに飛び出ています。

軸組みの在来工法のように継ぎ手や仕口というものもありません。

構造的にもあまり間仕切りの変更等はしにくい造りです。

そのほかに時々あるのがこの軽量鉄骨です。

プレハブと言われてハウスメーカーに多い構造です。

この鉄骨が太くなると重量鉄骨です。

こちらも構造になるブレスや柱は触ることができません。

一から構造計算する必要があります。

しかし、間仕切りに立つ柱が少ないので間取りは割と自由に

造ることができます。

外壁は断熱材を組み込んだ木質のパネルがよく使われています。

木造のように躯体が腐朽したり、白アリの被害にあうことはない

のですが、錆は怖いです。

 

 

 

 

 

伝統的な構造で造られた家です。

土壁と継ぎ手や仕口で構造を保っていて、比較的揺れやすい造りです。

揺れることで地震の力を逃がしています。

昭和25年に建築基準法が制定され、伝統工法の家は建てられなくなり、

現在の在来工法へと変わりました。

といっても基準法自体が浸透しなかったせいか、その後10年くらいは

伝統工法の家が建てられています。

日本においては最も歴史の長い工法です。

 

他にも鉄筋コンクリート造の家もありますが、現時点では在来の軸組み

工法の家が一番多く建てられています。

どんな構造の家も完成すれば、その違いはほとんどわかりません。

建材や仕上げで包んでしまうので見えなくなってしまいます。

しかし、実際に住んでみるとそれぞれつくりによる違いが少し感じられます。

やはり私は木造の軸組み工法が体にも優しくていいように感じます。

鉄筋コンクリートは頑丈ですが、足に直に力がかかります。

慣れもあるでしょうが、これは疲れます。

軽量鉄骨は音や振動が伝わりやすいと思います。

物音がキンと響く感じです。

ツーバイフォーはやはり箱に閉じ込められたような感じでしょうか。

仕上げを工夫することで改善できることでもあります。

慣れてしまえばどんな構造の家でも同じかもしれませんが、知らないうち

に体に負荷がかかっているかもしれません。