9月23日・24日に完成の見学会をさせていただく家です。

あとは器具付け、建具、畳で完成です。

まだ乾燥しきれていない漆喰の壁の匂いが残っています。

造作したばかりなので木の香りが充満しているはずですが、

私はもうわかりません。

モデルハウスも事務所も木をふんだんに使っているので木

の香りに慣れてしまっています。

モデルハウスは築10年ですが、来場された方は「木のいい

香りがしますね」と言ってくれます。

10年経過しても未だ香りがするようです。

そういえば、今でも木のはじける音がすることがあります。

乾燥に伴って木がひび割れる音です。

「大丈夫なんですか」と言われることがあります。

自然の木ですから、乾燥に伴ってひび割れるのも自然のことです。

ひび割れ自体は木の強度に影響しません。

自然乾燥の木を使っているからだと思うのですが、機械乾燥の木は

はじける音がするかどうかは知りません。

自然素材を使った家造りは今では珍しくもありません。

しかし、天然乾燥材を使って手刻みで家づくりをしているところは

あまりないそうです。

自社ではわからないのですが、ある施主さんが言っておられました。

プレカットがいいか、手刻みがいいか、機械乾燥材がいいか、天然乾

燥材がいいかは住む人の考え方です。

どちらもメリット・デメリットはあります。

しかし、私は昔から長く使われている方法が優れているのではないか

と思っています。

これは長く暮らしてみないとわからないことなのかもしれません。