床貼りの作業中です。
厚さ3センチの杉の床板です。
根太の上に施工するにはこれくらいの厚みの板が必要になります。
杉やヒノキは比較的柔らかい部類の木になりますから、仕上げの
床板に15ミリを使う場合は捨て貼りといって下にもう一枚貼る必要
があります。
このような無垢の床板を貼るのは工務店がほとんどです。
ハウスメーカーはめったに使いません。
標準の仕様から外れるところに、樹種による特徴も様々ですから
営業マンとしても余分な知識がないと説明できません。
また、施工も複合フローリングと比べると難しいですし、標準仕様
以外のものを使うと割高になってしまいます。
あるハウスメーカーさんの家で一部の部屋だけ施主さんの希望で無垢
の床板を貼らせてもらったことがあります。
後々のメンテナンスや保証の面で難しいという理由もあるのでしょう。
床材にも針葉樹と広葉樹があります。
昔から、無垢の床材は使われていましたが、硬い広葉樹がよく使われた
ようです。
杉やヒノキが多用されるようになったのは今の自然素材ブームからです。
床材は柔らかいものから固い順に並べると
杉→桧→松→桜→メープル→チーク→ウォールナット→ローズウッド
大体こんな感じです。
また、硬くなるほど高価になります。
足触りは柔らかいほど良く、空気層も多いので暖かく感じます。
そして柔らかいほど生活の上では疲れにくいです。
これは杉と桧でも違いがあります。
一方、傷はつきやすいというデメリットはあります。