古民家再生協会の近畿地区大会で洲本市にある米田屋
に来ています。
築100年を超える砂糖問屋を再生したものです。
今年の4月27日からオープンしています。
再生したことで、あと100年は持つだろうといわれて
います。
小屋組みですが、地域によって特色があります。
奈良ではあまり見ない組み方です。
建物の傾きを修正するために設けられた鋼製の筋違です。
商店街の並びに立っているためその並びの家はすべて同
じ方向に傾いていたそうで、傾きを治すにはこの家をその
まま建て起こすことができず柱の足元をずらして修正した
そうです。
古民家というのは筋違や金物で壁を固めるものではありま
せんが、2階で地面と固定されている壁ではありません。
全体に揺れるものと考えれば納得できます。
桁側の壁から木が突き出ています。
これは外部のひさしを受けている桁ですが、天秤にすること
で内側で屋根の荷重を受けています。
しかし、有り合わせの木でつっかえをしているだけで固定も
されていません。
最初からこうなっていたそうで忠実にそのまま残したそうです。