古民家の改修です。

古民家といわれるような昔の家では、現代の住宅に使う

材料はあまり使われていません。

壁は土壁です。

よく言われる自然の素材です。

メリットといえば吸放湿性に優れている。

どこでも取れる材料が使われている。

といっても今ではこの土は「ドロコン」といって

昔でこそ、屋根にも使われて扱っているところも多かった

ですが、今では探さななければなりません。

壁といえば断熱性が必要ですが、土壁に断熱性は期待できません。

ただ、蓄熱性はあります。

夏向きの材料ですね。

たしかに、この土壁でおおわれていると夏は涼しいです。

古民家では天井が特別造られていなくて、2階の床がそのまま見

えているところがあります。

これは階段があったところを塞いだ写真です。

こんな材料も今では使いません。

外壁の仕上げは、板張りと漆喰仕上げです。

昔はどの家もそうでした。

この後、ラスモルタルを使った外壁に代わり、サイディング

が多く使われるようになりました。

その他の仕上げはほとんどが吹き付けや塗装です。

でも、時々モルタルの掻き落としや左官の仕上げも使われるように

なっています。

サイディングや吹付といった仕上げでは変化がないからでしょうか。