今日は知人の紹介で京都にある「黒田材木店」さんにお邪魔してきました。
この材木屋さんには「大濱浄竿」という人が作った小さな部屋があります。
部屋といっても写真のように階段がかかっている空間といった感じです。
こちらの店のご主人にひとしきりこのつくりの説明を聞かせてもらったの
ですが、大変奥の深い作りになっているようです。
狭い空間なのにその狭さを感じさせない
鶴と亀がモチーフになっている
陰と陽を表している
あえて節があったり傷のある材料を使ってきれいに見せている
などなど。
説明を受けないと理解できないところがたくさんあります。
こちらは鶴の顔です。
階段材をこの木一本で吊っています。
階段の裏を覗いてみると鶴が羽を広げた様子を表しています。
階段のササラですが亀の首を表現しています。
これを図面もなしに釘などの金物を使わずに作ってあります。
また、大濱浄竿で調べてみると「書道の達人」のようにも扱われ
ています。
こちらがその書です。
材木店のご主人に直筆の手紙も見せていただきました。
特徴のある見やすい字を書かれています。
なぜかこの建物、近々取り壊されるとのことです。
反対運動をしている方もおられるようです。
「大濱浄竿」という人、あまり知られていないようですが、こんな
人もいるんですね。
取り壊されるまでに一度訪ねて見られてはいかがですか。