昨日、お引渡でした。

紹介の家づくりで一般的な新建材を使った家づくりです。

当社では新建材はめったに使いませんが、久しぶりに使ってみると

使い勝手よく造られています。

壁や天井もビニールクロスです。

トイレにはこんなクロスも。

階段は桧で造作させてもらいました。

 

当社もハウスメーカーの仕事をしていた頃はこのように

新建材の枠材とビニールクロスが使われていました。

出来上がったばかりの時は建材特有のにおいがしていました。

しかし、この家は床や階段に杉と桧を使っているのでさほど気

にはなりませんでした。

さてお引渡となったのですが、施主さんの見るところが普段の

お引渡とは少し違います。

既製品の仕上がりにばかり目が行くようです。

普段、ムク材ばかりを使って家づくりをしていると私自身も造作

の部分には目が行きますが、住宅設備などはあまり気になりません。

そして、施主さんもだいたい同じような感覚なのです。

そこでハウスメーカーの時代を思い出しました。

確かに言葉は悪いですが、重箱の隅をつつくような 検査が行われ

ます。

既製品だけに少しの傷でも目立ちます。

少しの傷でも気にする施主様が多いから重箱の隅をつつくような検査

になってしまうのでしょう。

施主様にしてみれば当然ですが。

造る家、使う材料によって施主様の受け取り方に違いがあるのかもしれ

ません。

ムク材を使った出入り枠や造作の建具、そして漆喰の壁などで家づくりを

してきていますが、このような家は細かい傷があまり気になりません。

というか目立たないのかもしれません。

手作りの味のようにも受け取れます。

そうなると意外と、新建材やビニールクロスを使った家づくりの方が施主様

に対応するという点では難しいのかもしれません。

完成した商品を引き渡すという感覚が必要なのかもしれません。