リフォームの現場ですが、和室の一部を土間に替えます。

床組を撤去したところですが、土間コンクリートが打ってあります。

土間コンクリートは私が業界に入ったころはまだあまり採用されて

いませんでした。

地面の上に束石をモルタルで固定するだけの家がほとんどでした。

束石の上に気の束を建てて大引を支えていました。

地面がそれほどしっかりしていないので、施工が終わるころには束石

が沈んで床鳴りしていることもありました。

何より乾燥した土地ならいいですが、湿気の多い土地では地面からの湿気

が上がります。

湿気は木にとっては大敵です。

木の束は実際施工が難しかったです。

ゆるければ床なりしますし、きつく入れすぎても先に入れた束が持ち

上がります。

ブロックで間仕切りをして床組と土間を造ります。

こちらは別の個所での施工ですが、束石の上に鋼製束で大引を

支えています。

今ではこの方法が一般的です。

鋼製束は束石と大引きに固定されていてネジ式になっているので

回転させるだけで微調整ができます。

これで床なりはかなり解消されて今では床なりはほとんどしません。