当社の協力業者会の研修旅行で徳島県の美馬市脇町にある
「うだつの町並」に来ています。
「うだつ」 皆さんもご存知の通りここに限らず奈良県でも
時々見かける装飾です。
2階の壁面から突き出した漆喰塗の袖壁で火除け壁とも言われ
防火の役目をはたしています。
このうだつを造るにはお金がかかります。
このうだつがあると裕福な家と言われます。
そこで、「うだつが上がる」「うだつがあがらない」といった
ことわざの語源になっています。
その昔、木造の家と言えば屋根は茅や藁で葺いていましたし、
壁や躯体は木造でした。
そこで火災から家を守るために使われたのが土壁です。
昔の木造の家をよく見ると、軒先の瓦には水を意味する渦巻や
蔵などには妻壁に「水」と書いてあったりとやっぱり火災が一番
怖かったのでしょう。
江戸時代の長屋には重い瓦が葺かれていたと言われます。
どうして重い瓦かというと火災が発生した時その重みで押しつぶして
類焼を少しでも少なくするためだったと言われます。