「川上サプリ」に行ってきました。
私は何度か行ったことがありますが、今回は今度お世話になるお客さんが、
木に興味をもたれて是非見に行きたいということでお連れしました。
色々と木や山の話を一緒に伺うことができました。
たとえば樹齢100年くらいの木になれば高さは20mから30m位まで育つの
ですが、実際木材として使われるのは、4mづつに下から切断して3本から
4本程度でそこから先はそのまま捨ててしまうそうです。
聞いているともったいないようですが、良く写真でご覧になるように植林され、
管理された樹木は下の方には枝がありません。
その枝のない部分しか商品として扱うことができないからだそうです。
そこから先には、枝が付いているのでその枝を伐採して節のある木まで使うため
の手間が掛けられないのが現状だそうです。
昔は余すところなく使ったそうです。
枝や節の多い木でも薪などに使うことができました。
また、間引きと言って密植された植林から間引きをした細い木でも足場に使う丸太
などに加工されたものですが、今ではそんな丸太は使われません。
またなぜ密植するかというと、密植することで下枝を枯らし、育つにつれて少しづつ
間引くことでいい材木が取れるそうです。
100本の苗木を植えて材木となるのは、10本くらいだそうです。
そういった手間をかけて管理されている山は、全国でも他にはないそうです。
吉野の木は今でもブランドです。
それでも昔のように高価な価格で取引されることはなくなりました。
この方たちは、山守と言って民有林を持主の代わりになって山を監理している人たち
です。
どこも同じですが、高齢化が進んで後継者がいません。
山を守ろうとする動きはありますが、もっと根本的なところを改善しないと将来、
たいへんなことになるのかもしれません。
山は一旦なくなるとそう簡単には元に戻りません。