月刊「致知」という雑誌に「我が師を語る」という特集の中で
「合気道 開祖・植芝盛平翁に学んだこと」という特集がありました。
どうしてこの記事が目に留まったかと言いますと学生時代に合気道部に
所属していたからです。
学生時代に合気道をやっていた人は結構いるかと思います。
私が1年で入部したときは、武道系ということもあって当然ほとんど男性
ばかりでしたが、その後どういうわけか女性がたくさん入部してきて
ほぼ男性・女性が半々くらいでした。
「合気道」というとなにか不思議な武道と思われがちです。
力を使わず相手を投げ飛ばすといったイメージがあるかもしれません。
本当の合気道はそうなのかもしれませんが、わずか4年くらいやったからと
言ってそんな奥義が体得できるわけがありません。
どんな武道もそれを実戦で使うということはまずありません。
しかし、昔は実戦も伴ったことでしょう。
開祖である植芝氏の時代ではまだ実戦に近いこともあったのかもしれません。
私が読んだ植芝先生の本の中で印象に残っているのが「鉄砲の弾より一瞬先に
飛んでくる光をよけることで、弾をよけることができた」という話です。
合気道では「気の流れ」とか「臍下丹田」といった言葉がよく使われます。
この「気」という言葉、外国人には理解できないそうで単純に「KI」と教える
そうです。
植芝氏の弟子に塩田剛三という人がいます。
もともと柔道家だったそうですが、植芝氏の演武を見て「インチキ」だと思った
そうです。
ためしに飛びかかったところ軽くあしらわれたと言われています。
そして、その後弟子入りをしてしています。
この人はある武道系の漫画に出てくる合気道の達人のモデルと言われています。
武道系をする人の最初の目的はやっぱり強くなるためです。
しかし、開祖である植芝先生によると
「合気とは、天地の心を以て我が心とし、万有愛護の大精神を以て自己の使命
を完遂すること」
稽古においても「相手と一つになる」という言い方をします。
稽古を通して「仕事や学問と一つになることを学ぶことが大事」
なんとも難しいですね。