堺にある「山口家住宅」です。
古民家再生協会の近畿地区大会で訪問してきました。
全国で行われる地区大会で近畿は近畿で主管が持ち回りするのですが、
全国どこにでもこのような古民家は存在します。
この山口家住宅は空襲を免れて残っている住宅で江戸時代の初期から
後期にかけて建てられた住宅です。
木造の住宅は長持ちしますが、実は部分的に鉄骨で補強がされています。
奈良の東大寺や法隆寺の五重塔もしかりです。
今の基準に合わせて現代風の補強をしていくしかないのかもしれませんが、
裏舞台を見てしまうと少し残念な気もします。
本当の木造住宅を理解している職人さんがいればもっとほかの補強の仕方
があるのかもしれません。
こちらは「清学院」という寺子屋です。
日本人で初めてチベットまで出かけて仏教の復興に貢献したという「河口慧海」
という人もここで学んだそうです。
この河口慧海という人わたしは知らなかったのですが、ご当地では有名な方だそうで
「ぜひ覚えておいてください」と案内の方が言ってました。
寺子屋ですから、読み書き、そろばんをここで学んだようです。
当時としては珍しく女性の方も受け入れていたそうです。
すり減った硯が印象的でした。
私も小学生のころ毛筆習字を習っていたのでここまでなるには相当なものだろうと思います。