五條にある銘木店に来ています。
銘木店と言えば欄間や床柱、無垢の天井板などを主に扱っていますが、
めっきり使う人が少なくなって店も減少しました。
久しぶりに見てみるとなかなかいいものです。
自然素材を使う住宅が流行ですが、銘木が使われることはありません。
これを使って家を造るとかなり高価になってしまいますし、和室が
少なくなったからです。
和室を無垢材にこだわって作ると材料費が大変です。
自然素材の家づくりは節ありでも構いませんが、銘木は基本、節は
ありません。
これは神代杉で造ったランマです。
神代杉とは、長い間水中や土中に埋もれていた大昔の杉のことです。
地震や雪崩によって何千年もの間埋まっていたものが偶然掘り出され
ることがあります。
空気に触れるとこのように黒くなるそうです。
後ろに建ててある板は網代と言います。
杉を薄く裂いて紙状にしたものを編み込んだものです。
床の間の天井などに使われますが、編み方によって模様が変わります。
今回は、網代と杉板と竹を使った建具を造るために店を訪れました。
先週の土曜日のことなのですが、朝から店に来ていたのですが、ふと外
を見ると真っ白です。
店の人も「早めに帰られた方がよさそうですよ」
道路も車が走っているにもかかわらず路面が白くなっています。
特別なタイヤを履いているわけでもないので、あわてて帰りました。
みんなゆっくり走っていたので助かりましたが、路面が凍ってツルツルで
さすがにみんな車間距離を取ってましたね。
奈良も南部に行くと雪の降り方が違います。