「稲森和夫」という人がいます。
松下幸之助と並ぶ有名な経営者です。
この人にこんな逸話があります。
稲盛氏が「これからは携帯電話の時代がやってくる」と言い出した時、
周囲の人たちはみんな「ありえない」と否定したそうです。
しかし、本人には「見えていた」そうです。イメージがくっきりと。
当時、京セラで半導体事業をしていた時、その技術革新のスピードや
サイズやコストの変遷について十分な経験値を持っていたためそこから
類推して携帯電話という商品の市場の広がりをかなりの精度で予想でき
たそうです。
それだけでなく、契約料や基本料金、通話料などの料金設定まで予想して
いたそうです。
当時、稲盛が言った料金設定を事業本部長がメモしていたのですが、実際
の料金設定とほとんど変わらなかったということです。
「神がかりとしか思えない」と言われたそうですが、それが「見える」と
いうことなのです。
隅々まで明瞭にイメージ出来たことは間違いなく成就するということです。
見えるものはできるし、見えないものはできないということです。
したがって、こうなりたいと願ったのならばもてる限りの力でその思いを
凝縮し、強烈な願望へと高め、成功のイメージが克明に見えるところまで
持っていくことが大切です。
そもそも、こうありたい(なりたい)と願うこと自体それを実現できる力
が潜在的に備わっている証拠なのです。
人は素質や能力のないことはあまりしたいとは思いません。
成功した姿が思い描けるということは、成功の確率がきわめて高いという
ことです。
目をつぶって成功した姿を想像してみた時、その姿がうまくイメージできる
のならば、それは必ず実現するということです。
こうありたいという願望があるならば、克明にイメージ出来るまで続けてみましょう。