解体時に取り出してきた古材を水洗いしました。
築年数のわりにいい状態の梁が取れました。
しかし、なんでも再利用できるかというとそんなわけにはいきません。
長さや、断面の大きさ、曲がり具合など使えるところを検討しなければ
なりません。
特に耐震等級の取得に伴う梁の断面の大きさは守らなければなりません。
(製材されていないので大きいようで梁成があまりないことが多いです)
継ぎ手から継手までの長さも必要です。(古材は長い材料が多いですが、
あともう少しあればというのが多いです)
曲がり具合によっては使いたくても使えないこともあります。
(鉄砲曲というのがありますが、火打ちが取り付けられないことがあります)
施主さんにとってはできる限り使ってほしいという気持ちがあります。
しかもなるべくなら見えるところに化粧梁として使えればそれに越した
ことはありません。
今の時代は、レッカーやトラックといった木を吊りあげたり運んだりする機械
があるので再利用するにもなんとでもなりますが、そのような機械のない時代
によくこんな大きな木を運んできて持ち上げて組み立てたものだといつも感心
します。
それだけに思い入れも激しいのかもしれません。