夏のエアコンの消費電力というのは多いように思いますが実際は
どうでしょうか。
北海道や東北などは当然暖房エネルギーの消費が多いのは分かります。
しかし、関東より南の地域では暖房の消費割合は約20%程度、冷房に
至っては四国や九州のように比較的暑いであろうと思われる地域でも
4%足らずです。
もっと使っているように思いますよね。意外と少ないです。
では何にたくさん使っているかというと給湯や家電といった誰もが普段
から使う電化製品です。
冷房の消費エネルギーがどうして少ないかというと冷房が必要なのは、
夏の限られた期間だけで使用時間も短く、室内と外気の温度差はせいぜい
10℃くらいのものです。(外気温が35度、室内の設定温度は25度)
一方、冬は室内と外気の温度差が20℃を超えることがあります。
また付けっぱなしにすることが多く、使用時間が長くなります。
給湯となると年中エネルギーを使って水を加熱しています。
夏だからと言ってそのまま使うことはできません。
照明や家電も年間を通してコンスタントに使われます。
これらがより多くのエネルギーを消費しているのです。
省エネタイプだからと言って家電製品をたくさん使えば結局はたくさんの
エネルギーを使うことになります。
本当に省エネをするならば、年間を通して発生する用途を抑えたうえで、
次に暖房の対策に取り組むことが大事なようです。