日本の夏は温度も高ければ、湿度も高く通風だけでは対処できないこともあります。
立地条件にもよりますが、エアコンに頼らざるを得ない場合もあります。
省エネの時代ですが、夏の冷房にかかる消費エネルギーはそれほど大きなものでもありません。
エアコンも性能が良くなって驚くほど省エネにできていますが、かといってあらゆる部屋を
空調すれば使うエネルギーは大きくなります。
つつましく冷房できる間取りも必要かもしれません。
オープンな間取りに人気がありますが、何かの折には区切ることができる間取りも必要でしょう。
通風と冷房のどちらかに頼るのではなく、どちらも有効に使える工夫は必要です。
人は汗をかき、汗が乾く限り暑さに強いと言われますが、低温は着衣によって工夫しなければ
我慢することができません。
人間は毛皮を脱ぎ捨て暑さに特化した生き物とも言われます。
日本という国は、夏はジャカルタ、マニラ並みに気温が高く、冬はパリやベルリンと変わりません。
夏は熱帯、冬はヨーロッパと日本は意外と気候的には過酷な国なのですね。