ご存知の方もいると思いますが、住宅の性能を表す数値の「U値」
という物があります。
「熱貫流率」のことでどれだけ熱を伝えるかを表す値です。
数値が小さいほど熱が伝わりにくいと思ってください。
家は外からの熱の影響を受けて室内の温度が左右されます。
一番熱が出入りしやすのが「窓」です。
海外の多くの国では窓の断熱性能であるU値を義務化しています。
ドイツでは最低基準U値1.3、イギリスでは1.8です。
日本の場合、北海道で2.3 東京では4.6です。
かなり性能が低いです。
しかも努力目標であって義務化はされていません。
断熱性に優れた窓として最近、樹脂窓が採用されるようになりました。
樹脂窓の普及率はアメリカで7割、ドイツで6割ですが、日本では
2割弱です。
断熱性という点で日本はかなり遅れています。
しかし、2020年には省エネ基準がすべての新築住宅に義務化される
予定です。
省エネ基準を満たさないと建てられなくなるのです。
(あくまでその予定ですが)
ZEH住宅というのもお聞きになったことがあると思います。
年間の一次消費エネルギーを創エネによって±ゼロにするという住宅です。
国は2020年までに新築住宅の半分をZEH住宅にしようとしています。
しかし、このZEH住宅も基本性能は必ずしも高いとは限りません。
エネルギー消費を減らすにはエアコンや給湯器をエネルギー効率の良い
ものにすることでも達成できます。
設備に頼らない基本性能を重視した家づくりが望まれます。