広告業界のガリバーと言われた「電通」に東京労働局
の強制調査が入りました。
皆さんご存知の事件が原因です。
「電通」の社訓に「鬼十則」というものがあります。
故 吉田秀雄社長が定めたものです。
私も読みましたが、なかなか過激な社訓です。
1951年に定められたものですから、これくらいの気概がないと復興でき
なかったのでしょう。
あれほどの会社ですから、経営者の立場としては分からないこともないですが、
今の若い人、電通の従業員でない人からみれば人権を無視しているかのように
感じることでしょう。
しかし、社員の方は「こういうものだ」と思って(思い込まされて)務めている
のかも知れません。
(電通には「裏鬼十則」というパロディ版もあるらしいです。)
今の時代、顧客満足も大事ですが、従業員満足が要求されます。
従業員が満足して働いてくれてこそ顧客満足があるというのもわかります。
経営者同士が集まると必ずと言っていいほど労使関係の問題が話題に上がります。
私が就職した時代は、残業や休日出勤は当たり前のように受け入れてきました。
しかし、今は捉え方が違います。
時代も変わっています。
どの業界にもジレンマはあると思いますが、私が感じるにこの建設業界はどうしても
拘束時間が長くなってしまいます。
たとえば現場監督、昼間は現場を監理し帰社してから書類整理や明日の準備、
その他の部署も含めてお客さんの都合に合わせて打合せを入れると休日は出勤
となることが多くなります。
私は経営者ですから、休みがなくても気になりませんが従業員はそうはいきません。
どこかで割り切って改善しないと環境は良くなりません。
意外と、この業界にどっぷりはまり込んでいて気が付かないだけで簡単な解決法が
あるかもしれません。
少しづつ、改善に向けて動き出そうとしています。
電通の事件も全く他人事ではありません。
話は変わりますが、今週の土曜・日曜に完成の見学会をさせていただきます。
興味のある方は、ご予約ください。
当社がよく施工するエアパス工法の家ではありませんが、普通の高気密・高断熱の家
とは違ったちょっとした工夫をしています。