古民家再生協会の集まりで、愛知県の「戸田工務店」さんにお邪魔
してきました。
古材を使った家づくりをされています。
こちらのモデルハウスは、新潟県の古民家を移築されたものです。
写真で見せてもらった元の家は、おそらく岐阜県の白川郷のような
茅葺屋根が載っていたであろうと思われる家でした。
(1階部分の骨組みが残っているだけのような状態でした)
それをこちらに持ってきて現行法で建替えたものです。
大工さんもこちらから出向いて現地の大工さんと相談しながらの作業
だったそうです。
寒い地域とこちらでは作り方も違います。
解体するのも雪が積もった状態でしたそうです。
雪が足場代わりになります。
「鉄砲曲」という梁がたくさん使われています。
火縄銃の鉄砲のように根元が曲がっている梁です。
雪の多い地域では雪の重みでこのような形の木がたくさんできます。
それをうまく利用して作られています。
複雑に何層にも組まれた小屋組みです。
水平方向の木を組み合わせて横からの力に耐えられるようになっています。
元の家をそのまま復元したのではなく、茅葺から瓦葺に変えています。
全ての材料が揃っているわけではないので不足分は現地で調達しています。
しかも新材は使わず古材ばかりで造られています。
古い材料だけで造るという拘りです。
私も一度作ってみたいものですが、かなりの知識と経験がないとできる仕事
ではありません。
どこかに移築できそうな古民家はありませんか。
小さい家でいいのですが。